「ただ…」 隼人が耳元に顔を寄せる。 「金が欲しかったからだよ」 吐き捨てるように、そう言った。 ────・・・ SIDE隼人 「……っ」 莉子が悲しげに、涙を流した。 それでいい。 もっともっと、俺を嫌いになればいい。 …金なんかより、ずっと汚い。 俺がこの組織にいる理由は 何より単純で、絶対に逃れられないものなのだから。 それに… バタン!!!! ドアが開く音に振り返った。 「…見つけた…っ」 「待ってたぜ」 王子様のお出ましだ。