不良だらけの危険なバイトッ☆


「ユキ…?」


「あぁ、そいつは瀬戸雪夜(セトユキヤ)。みんなユキって呼んでるんだ」


瀬戸君を眺めながらマスターが付け足した。


「は、はぁ…」


見下ろしたひざ元で眠る瀬戸君…


さらさらの髪から覗く顔はすごく整っていて、でも男の子を感じさせる雰囲気にドキドキする。


この人の寝起きってそんなに酷いのかな…?


あの隼人でも手の打ちようがないみたいだし。


もう、どうすればいいのよ。


「はぁ…」と小さくため息をつく。


その時…


「ん…」


突然、眠っていた瀬戸君が小さく動いた。


わわっ。


もしかして起こしちゃった!?


あたふたしている暇もなかった。


瀬戸君は眉間にしわをよせて前髪を軽くかきあげると…


ゆっくりと目を開ける。


そのままばっちりと視線が絡まった。