「ひゃあぁっ//」
ボスッ…
明るい声と共に後ろから肩を抱きとめられる。
首元に回された男の人の逞しい腕にまた心臓がドキッ!と高鳴った。
恐る恐る顔をあげるとオレンジの髪にパーマをかけたお洒落な男の人の姿。
「近くで見るとさらに可愛い~!!」
軽めの口調。
「あ、あのあのあの//」
慣れない男の人とこんなに接近しているということもあり、声がうまく出てこない。
「何、見とれちゃった?」
「…っ」
ウィンクされると余計に反応に困ってしまう。
ど、どうすればいいのっ!!
「こら一哉、莉子ちゃんが困ってんだろ」

