どんどん進んでいく話に置いていかれそうになりながらも、手渡された制服に視線を落とした。
わ、かわいい//
モノトーンだけど襟元やエプロンはフリルになっている可愛らしいデザイン。
これを着て働くって考えるだけで胸がときめいてしまう。
あたしってつくづく単純だなぁ…
と思いつつも顔は自然とにやけてきた。
「てかマスター、早く俺らのことも紹介してよ」
さっきの茶髪の可愛い男の子がマスターに向かって叫ぶ。
「あぁ、そうだな」
そう言ってマスターが手招きするのは他の従業員の方々が座るテーブルだった。
「紹介するよ。今日から莉子ちゃんと一緒に働くことになるメンバーだ」

