「あーあ、せっかくいいところだったのに」
舌打ちしながら隼人があたしの上から降りる。
この男の強靭な精神力は何なのだろうか。
でもやっと自由になったぁ…
じゃなくて…
どうしよう!?
どうしたらいい!?!?
目の前に広がる男だらけの景色。
無駄に美形揃いの彼らは見ているだけでノックアウトされてしまいそうになる。
も、もお…無理…
なんか頭がクラクラして…
「ちょっ、君、大丈夫?」
「おいっ!!救急車呼ぶか?」
焦りだす男の人たちの声を聞きながら、そこであたしの意識は途絶えた。
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