それでも莉子からは留守電の一通もない。
窓の外に広がる空は今にも雪が降り出しそうだ。
ほんと…
何処にいるんだよ……
RRRRR~♪
突然静かな部屋に鳴り響く。
「はい、廣瀬です」
マスターが穏やかな口調で電話に出る。
そんなマスターをちらっと見て俺は窓の外に視線を戻した。
「あっ、莉子ちゃんなの!?」
えっ?
マスターの大きな声に俺は振り返った。
「うん、今どこに…えっ、病院!?…何、ユキが!?」
病院…?
ユキ…?
マスターの焦り口調じゃ話なんか読めないけどいい話でないのは明らかだ。
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