それでも、頭の中から消えることのない愛しい人の残像。
選べるわけなんてないのに。
服部さんの言うとおり、あたしの気持ちの中ではとても選べることじゃない。
それでも、答えを出さなきゃ、前には進めないの…
正しい答えは…
どこにもない。
そう、間違っても進むしかないの。
間違いという答えしかあたしの目の前にはないの。
でも…選ばなきゃ。
涙に濡れた拳を握りしめてあたしは立ち上がった。
「莉子ちゃん…?」
「ちょっと、行ってきます」
先生の問いかけに答えて、あたしは部屋を出る。
大きな大きな決意を胸に…

