…咳? 「ケホゲホケホッ…!」 不規則な咳の音と、真っ暗な人影。 自販機の所に誰か…いる? そう思って近づこうと足を踏み出した。 その時 「…ひゃっ!?」 「誰だっ…?」 荒い声と共に体が押さえつけられる。 …な…にっ!! 怖い…っ!!! 「いやああああっ!」 思わず叫んだ。 やだっ…誰か助けてっ…!! 暴れようとした時、急にあたしを押さえつけている手が緩んだ。 「…利子?」