私は震える声で、上擦らないようにそう
光弥を呼んだ。
まあ、少し上擦ってしまったけど。
「んー?」
そんな、焦った私とは正反対の間延びし
た光弥の声は、すぐ耳元で聴こえてきて
きて。
吐息が、耳元でふわりと弾けて、震えた
。
なぜか、私は光弥の股の間に挟まれるよ
うに座っている。
すごく恥ずかしくて、さっきから逃げた
くてたまらない。
もちろん、自分からこうしたんじゃない
。ていうかそんなこと出来るわけがない
。
光弥が勝手に来たのだ。
「光弥……近くない?」
「近くない」
即答で、シレッと答える光弥。
……近いんだよ馬鹿!!


