光弥の吐息が、首筋にかかってくすぐっ
たいような、こそばゆいような感じ。



思わず、びくりと体が跳ね、そんな自分
が恥ずかしい。



なんでこんな男になんか、反応してんの
、私……っ!



私は、光弥に訴えるように呻く。



「……は、離してよ、バカ」



光弥の熱に奪われて、まるで水分を失っ
たように渇いた喉から押し出された声は
、掠れていて。



後ろを見ていないのに、光弥がにやっと
笑ったのがわかった。



楽しんでるんだろう。私の反応を見て。



本当に、意地悪だ。