ギシッとスプリングが軋む。 朝田君が潤んだ目で、私を見つめてくる。 「______ いいの、本当に」 私は静かに、頷いた。 こんな私でよければ、 めちゃめちゃにして。 あいつの事を思い出さないくらいに めちゃめちゃに______ 。 私はフッと目を瞑って シートの波に身をまかせた。