うんうん、と笑顔で頷く夏希。
どうせ、ろくなもんじゃないんだろう。



「で。
今度は俺に何をしろっつーの」



あの修学旅行以来、俺は夏希に逆らうのを止めた。



もう無駄だと思った。
この女に理解とか共感とか
そういうの求めた俺がアホだった。



「あのね、
恋那ちゃんとラブホテルいってほしいの」



「ぶふっ!!!」



いきなりとんでもない事を言い出した夏希。



思わず飲んでたココアを吹き出してしまう。