「あれ。 恋那ちゃん、どこかいくの?」 丁度洗面所から出てきた 夏希ちゃんが、そう言ってきた。 「う、うん」 そういってから 目線も合わせずに出てきた。 ……態度、悪すぎだね、私。 「恋那、こっち」 売店の所で、 光弥がかるく手を振った。 旅館付属の浴衣姿の光弥が あまりに色っぽくて 目を逸らしたくなる。