光弥に告白してるのは、夏希ちゃんだった。
顔を真っ赤にさせて、まさに恋する女の子って感じで。
と同時に、あの日の強い瞳が脳裏にちらついた。私を射抜くような、鋭い瞳。
あれは確かに、敵視だった。
どうして?よりもやっぱり、という気持ちが大きい。
今なら納得がいくもの。どうして、夏希ちゃんがあんな視線を突きつけてきたのか。
光弥が好きだったから、私が邪魔だったんだね。
光弥は、めんどくさそうな困ったような顔をしながら、
「俺、彼女居るから」
そう言った。
光弥にそういってもらえるたび、愛されてるんだなと実感する。
だけど──……。
「それでもいいのっ」
夏希ちゃんが悲痛そうにさけんだのは、そんな言葉だった。
──は?
一瞬、夏希ちゃんが何を言ったのかを理解出来なかった。
それでもいいのってどういう意味?
二股でもいいよ。
二番目でいいよ。
そういう意味?


