ゆらゆらと左右に揺れながら、トラック はスピードを緩めずに。 私はまったく身動きが取れなくなって。 ──ドンッ!! そんな鈍い音と、大きな衝撃と共に、身 体に激痛が走る。 痛い。 痛い痛い痛い痛い痛い!! 肩が、燃えるみたいに熱いし、痛い。 滲む視界の端で、コロコロと転がったボ ールと、目に焼き付くような"誰か"の赤 が見えた。 「恋那──な、ナナ先生!!!」 光弥の叫び声が、はっきりと聴こえた。 後にも先にも、光弥があんな風に叫ぶの ははじめてだった。