「恋那っ!ドッジボールしよーぜ!」
「うん!するー!」
その日、光弥が誘ってきたドッジボール
に数人で参加した私。
「あっ!」
しばらくドッジボールを続けていると、
光弥が投げてきたボールを取り損ねてし
まって。
私は、そのボールを慌てて追いかけた。
後ろで、誰かが私を止める声を聞いた気
がした。
だけど、聞こえなかった。
そこは見通しのいい道路で、その日もす
ごく晴れてて。
こんな真っ昼間から飲酒運転してる人が
居たなんて。
もうその車が、コントロールを失ってい
たなんて。
子供の私に、わかるはずもない。


