【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済





柔らかいその声とか
柔らかいその笑顔が



大好きだった。



たいして美人って程でもなかったけど、
先生の纏う空気は温かく、優しい。



まるで、もう一人のお母さんのように、
私達は先生の事を慕っていて。



先生の手のひらで、ポンポンって頭を撫
でてもらうのが毎日の楽しみだった。



「ナナ先生、大好きっ!」



先生のエプロンにしがみつくように抱き
つくと、先生も優しく抱き締め返してく
れた。



先生からは、柔らかくて優しい、柔軟剤
の香りがいつもしてた。



「ありがとう。先生も、恋那ちゃんのこ
と好きよ」



あの日だって。何らかわりのない。



毎日の延長だって。そう思ってたの。




そう信じて、疑わなかった──。