【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済





ふっとバカにしたように嘲笑した夏希は
そのまま一方的に電話を切った。



残ったのは、ツー……ツー…という虚し
い電子音と。



社会的権力があるわけでもない人間に、
逆らえない虚しい俺の姿だった。



利用されてるのは、わかってる。

嫌だって、言えたなら。どんなにか楽な
んだろう?



思わず、ケータイを握る手に、力がこも
る。



あいつと……。

あいつと、出会わなければ。




そう、何度考えらことだろう。



夏希と出会ってから、俺の人生は初めて
狂いだした。











夏希と出会ったのは、中2の時だった。



7月という半端な時期に、彼女は転校し
てきたのだ。