『大丈夫だってば。日向、カッコいいし
。すぐに奪えるってば!騙してでも。日
向なら』
「だから──。俺、それが嫌なんだよ。
騙すとか、そういうのしたくない。汚し
たくないんだ、あの子を」
だってさ。
何の疑いもせずに、ノコノコと男の部屋
に来るんだよ?
危機感なんてこれっぽっちもなくて、無
防備で、優しくて。
あんな、純粋でかわいい子を。
俺は騙す事なんて出来るわけが無いんだ
よ。胸が、酷く痛むから──。
『……何いってんの?純粋な女の子なん
て居ないわよ。そんなの見せかけでしょ
。女なんてね、皆、私とおんなじ──悪
魔なんだから』


