なのに。 なのに、俺といったら……。 「キスしてぇ」 ほらまた。 勝手に口が動いてる。 理性よりも先に、本能が前に出てしまっ て、セーブが出来ないから、困る。 やっぱりというか、案の定、恋那はびっ くりしてるし。 だけどその表情さえ、愛しい。 ちょっと頬をピンクに染めながら、困っ たように見上げる恋那が可愛くて。 今すぐ食べてしまいたい。 恋那はきっと、気付いてないんだろうな 。お前が無意識に俺を誘ってるなんて、 さ。 俺がこんなに、我慢してるなんて。