【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済






本当に、触れたか触れてないか、わから
ないくらい、一瞬。




だけど。

それだけでも。──たった、それだけだ
けど。



「……っ!?」



私は、ボボボって、ゆで上がったタコみ
たいに赤くなった。



触れた唇が熱くて、だけど甘くて。


ほんの一瞬の出来事だったのに、やけに
柔らかい光弥の唇が、記憶に残っていて




そんな私を見た光弥は、意地悪っぽく、
どこか楽しそうに口の端を上げて笑う。



人が恥ずかしがってるのを見て笑うなん
て、本当に酷い。



でもそれもカッコいいから、なんだか。
どうしても、ちょっと悔しい。




まあ、いいか。なんて光弥に甘くなっち
ゃう私が居るから。



光弥もそれがわかっててやってるんだか
ら、タチが悪い。