ついに。
壁に衝突してしまった。
背中にひんやりとした感覚を感じた私は
、人生終了のお知らせが頭の中で流れる
のを聞いていた。
さあこれでもう、逃げ場はない。
まさに袋の鼠とはこう言うことだ。
ていうかこの状況……なんでか本当に危
険な気がする!
おろおろと戸惑っていると、光弥の長く
たくましい腕がスッと顔の横を掠めてい
き、ダンッという豪快な音と一緒に壁に
着いた。
そんな光弥の腕を横目に見ながら、冷や
汗が背中を伝った。
そんな私になんてお構いなしに、少し小
首を傾げた光弥が、私を射るように見つ
めてくる。
「……お前さ。さっきの朝田の言葉の意
味………分かってんの?」
さっきの、で思い当たるセリフは一つし
かない。
「わ、わかってるよ、勿論」


