あの翌日、あんなに高熱だったし、大丈
夫かなあと思っていたけど、しっかり朝
田君は登校してきた。



昨日みたいに顔も火照ってないし、目も
潤んでないし、完治したみたい。



朝田君は私を見つけると、ニコッと笑っ
た。



「恋那~っ!おっはよーさん!」



そんな朝田君に、私も笑う。



「あ、朝田君。おはよう。もう、大丈夫
なの?」



風邪が治ったからなのか、いつにも増し
てテンションが高い。



私がそう訊くと、朝田君はVサインをし
てきた。



「もうへーきやで!昨日、恋那がお見舞
い来てくれたからなぁ」

「本当?それならよかっ……!?」