「あ、光弥、こちらが例の朝田日向君!
同じ体育委員なんだ」



そう言うと、朝田君は持ち前の人懐っこ
い笑顔を、光弥に向けた。



「よろしゅう頼むわ。やっぱりイケメン
君やね。恋那が惚れるだけの事はあるわ
~」



ちょっと朝田君!恥ずかしいからやめて
下さい!



いきなりそんなことを言い出した朝田君
に、光弥も少し怪訝そうな表情を浮かべ
る。



「あ?ああ……。宜しく」



そうして二人が握手しあったから、きっ
と仲良しになるんじゃないかな。



──なんて、思ってた。