苛立ちとか、嫉妬とか。
そういうの、本当は嫌なんだ。好きじゃ
ない。
醜いから。嫉妬してる姿とか、醜いから
。
だってダセェじゃん。
他の男に妬いて、意地になるのって。そ
んな姿、恋那に見られたくないし。
俺を取り巻く全ての空気が、清潔であっ
て欲しかったんだよ。
いつだって余裕に構えて。俺が恋那を守
ってるような。恋那が俺を追いかけるよ
うな。
だけど。
本当は、違うんだ。全然そういうんじゃ
ねーんだ。
余裕なんてこれっぽっちもなくて。恋那
の手を掴むのに必死で。
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