私は逸らしかけていた目を、しっかりと
光弥に向けた。
「──好き。大好きだよ、光弥」
そう言うと、光弥はにっと口の端を上げ
て笑い、
「知ってる。俺も好きだよ、恋那」
そう言うと、私に甘い口付けを落として
来たのだった。
光弥の甘い体温に溺れていく。
どれだけ光弥に触れたって、足りなくて
。もっと、って思う。
好きって言葉じゃ……表しきれないくら
いに、大きな気持ちはなんだろう。
この日は、チョコレートよりも甘いバレ
ンタインだった。
私と光弥の記念日。
これからよろしくね?光弥。
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