「!?」 驚いて、後ろに頭を引こうとした分だけ 、ぐぐっと押し寄せてくる、光弥。 後頭部をがっちりと掴まれていて、逃げ ようにも逃げられなかった。 なんでこんな事をするのっ……!? ──好きでも、無いくせに。 「やめてっ……」 「……ってぇ…」 だんだん涙が滲んできて、惨めで。 がりっと光弥の唇を噛むと、つつ、と血 を唇の端から垂らした光弥が、離れた。 荒くなった息を整えることもせずに、キ ッと光弥を睨み付ける。