痛い事実を指摘されて、思わず怒鳴って
しまう私。



もう少し!もう少しで、解けるから!


っていってもきっと、光弥は白けた視線
を送るだけに決まってるけど。



そう言いながら、私とその問題との対決
は、二時間に渡って行われたのだった。



その時、慈しむような瞳を光弥が向けて
いたとは、



気付きもせずに───。








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