これじゃ、まともにテスト勉強なんか出
来やしない。
こんな近い体勢、耐えられない。自分の
体温がどんどん熱くなっていく。
だから、必死に身をよじって逃れようと
した。
すると、光弥がぎゅっと私を抱き締めて
きて、それは叶わなくて。まるで逃がす
まいとするかのように私を腕に閉じ込め
た。
突然そんなことをされて、どくんっと跳
ねる心臓が恨めしい。
さっきから、結構ドキドキしちゃってる
んだけども。
「ちょ、離してよ!バカ!」
照れて焦った私の声は、すごく必死で。
そんな私に、光弥は余裕めいた表情を返
すだけ。
「うるせぇ。早く問題解けば?全然進ん
でねーけど」
そう言われて、机のワークを見て、一気
にテンションが下がった。
……真っ白。
もうなんか、いっそ清々しいくらいの白
だ。


