「違う、今まで…」 「お世話になりました… 今までありがとう、隼斗…」 泣きじゃくる奏未を抱きしめた。 「話を聞いてくれ、奏未」 「…嫌だよ、隼斗…放してよ…っ…」 「安斎と同じ場所にはいた。でもそれは会社で、二人きりになんてならない。 会社でトラブルがあって、社員全員が朝まで仕事をしていた」 信じられないとでも言うように涙が止まらない奏未に、触れるだけのキスをした。