それ以上、隼斗は何も言わなかった。 涙が…溢れそうで、自分の部屋に戻った。 自分の部屋で、 声を殺して泣いた。 「…っ……」 『別れる?俺達』 さっきのことばが、頭のなかをエンドレスする。 それって…離婚? 繋がりがなくなるってことでしょ…? 隼斗は、それでもいいんだね。 だったら、あたし泣かない。 感謝して、この家にさよならする。 そう心に決めて、 自分の荷物をかばんに詰め込んだ。