「おかえり、隼斗」 「ただいま」 玄関まで迎えにきてくれた奏未を見て、 安堵のため息が溢れる。 「具合は?大丈夫?」 「あぁ」 「そっか。 先、お風呂にする?」 「うん。そうする」 コップに麦茶を注いで、 喉に流した。 「奏未。なぁ…」 「あ…そうだ。あのね、来週中学のクラス会があるの。行ってもいい?」 クラス会… 「別にいいよ。 俺のことは気にしなくていいから」