安斎は若いわりに、 仕事のミスが少なく、 気が利いていて、 いい後輩だとは思う。 しかし何故、 こんなにも俺に執着するのだろうか。 俺が結婚していることは知っているのに。 「はい、コーヒーどうぞ」 「…ありがとう」 熱いコーヒーをすすりながら、 パソコンへ向かう。 「部長。 もしかして…風邪ですか?」 安斎が指をさした先には、家から持ってきた薬の空ばこがあった。 「…奥さんも、風邪、引いてらしたんですよね。 移された…とか」