風邪のせいか、 頭がぼーっとしてきた。 俺は、 奏未に……、 最低なことをしていた。 「風邪を移すかもしれないけどな…」 俺が、 奏未と離れたくない。 ただのわがままだ。 それでも、そんなわがままを。 嫌な顔一つせず… 「一緒に、隣で寝るよ」 笑顔を向けてくれる。 「大丈夫だよ。あたし、風邪の抗体できたから!」 「…だと、いいんだけどな」 「できてるよ。 あたしも、隼斗の隣で寝たい…」