「‥…ねぇ隼斗?顔色悪いよ? あたし、ほんとにもう大丈夫だから…」 「疲れてるだけだから、気にするな」 ……実際、足に力が入らなかった。 寒気がひどかったし、 力が入らない。 でも、奏未が無理をするくらいなら。 これくらい、どうってことはない。 「ありがとう隼斗」 「…食べるぞ」 「そだね」 奏未が皿にきれいに盛り付けた夕飯。 食欲をそそるはずなのに、箸が進まなかった。