ピクっ 幻覚だと思った。 確かに、那智の指が動いていた。 「那智!!」 ゆっくりと瞼が開いて、 ……………那智は、意識を取り戻した。 「…は、るか………?」 那智は、はっきりと俺の名前を呼んだ。 俺は、ちゃんと返事をした。 「分かるのか!?」 「……ん…」 急いで医者を呼んで。 医者は笑顔で、もう大丈夫です、と言った。