晩ごはんを作りながら。


あたしと日向は、隼斗を待つ。



隼斗が帰ってくるおよそ30分前くらいになると、


日向はぐずってくる。



そして今日もまた、大声で泣いている。


「よしよし、パパもうちょっとで帰ってくるよ〜」



泣き止んでは、また泣いて。


日向は隼斗が帰ってくるまで、それを繰り返す。



そして……、

帰ってくると。


すっと泣き止んで。
隼斗が抱っこすると、にぱぁ、と笑顔になる。



あたしにとってはちょっと寂しい感じもするけど、


パパが大好きな気持ちはあたしが一番理解できるから、



あたしも一緒に、ちょっとだけ隼斗に甘えるんだ。