夏の温かい空気が頬を撫でる。
那智ちゃんは、続けて。
「でもね…?奏未に、何て言えばいいか…ううん………言おうと思えなかった。
悠は好きだけど、奏未のほうがもっと好きだから。
言っちゃったら、多分今みたいに動揺して、あたしとギクシャクしちゃうんじゃないかって…。
さっきだって、奏未、自分のこと責めてたでしょ…?」
「………うん…………‥‥‥。那智ちゃん…」
「うん?何?」
「あたし、無神経だったね。那智ちゃんはちゃんと考えてくれてたのに……」
「びっくりするのは当然だよ…。
自分を好きな人のことを好きになった友達なんだもん、あたし」

