「奏未…っ!待って!」
「那智ちゃ…」
「お願い、ちゃんとあたしの話を聞いて…?」
マンションの側にあったベンチに、2人で座って。
那智ちゃんは…静かに話してくれた。
「あたしね、中学の時は奏未より前に彼氏がいたの。…で、奏未が悠と付き合いはじめて、そして皆で同じ高校に行けると思ってた。
でも、奏未は別の高校に進んで、あたしよく悠の相談とか受けてて。
奏未のことをとっても大切に思ってる悠が、その時の彼氏より全然かっこよく見えて、気づいたらあたし…好きになってた。
それが原因ってわけじゃないけど、その彼氏とは別れて、ますます悠を好きになった」

