「うん、え?こっち?」


『そう、ピンク色の壁の家のところを左に曲がって』


「分かった……隼斗、ここ左だって」


「了解」



7月、今日は皆でオメデタパーティーってことで、あたしは隼斗の車に乗って、佳苗の家に向かっている。


佳苗は妊娠してから圭くんと2人でマンションに住んでいて。


そのマンションがどこか分からず、電話で道案内されているという状況…。



5ヵ月になったあたしは、やっとつわりもおさまってきて。

少しずつ大きくなるお腹に幸せを感じながら、毎日笑顔で生活していられる。