「いってらっしゃい!」


「‥‥あぁ、
本当に今日お義母さん来てくれるんだよな?」



「来るよ!だから心配しないでね」



早く行かなきゃ遅刻するよ?と、俺を急かした。



「…行ってきます」



「仕事頑張ってね〜!!」




不安な気持ちのまま、会社へと向かった。







会社の同僚には話していない。


でも、澤田にはすでに気づかれている。



「部長、次のプレゼンで使う資料です。
…奥さんが気になりすぎてませんか?」



「…え?」


「さっきから、携帯ばっかり気にしてますよ?」