「‥‥あたし…」 「どうした?」 「あ‥‥赤ちゃんっ‥‥‥できた……かも…っ!」 「‥‥え?」 「…友達に眠くなること話したら、生理来てないのに気付いて‥‥。 妊娠検査薬で検査してみたら、線が出たんだよ‥‥――――」 「‥‥‥っ、」 ぎゅ・・・・ 隼斗は何も言わずに。 力強い隼斗の腕が、あたしを優しく包んでくれた。 あたしも、隼斗の背中に腕をまわした。 佳苗のときみたいに、泣いた。 嬉し泣きしたんだ。