『ビジネスホテルにでも泊まるから』 その言葉通り、 隼斗はその日のうちに出ていってしまった。 残ったものは、 夕食のおかずと、きれいに全部食べてくれたチョコの皿。 これが、あたしのしたことの代償なの‥‥‥‥? 外を飛び出したときにはもう、 隼斗はどこにもいなかった。 大好き、が、言えなくて。 正直に、キスされたことを言えなくて。 やっとあたしが馬鹿だったことに気付けた。