部屋を出ようとした時。 「隼斗…寝るまで…一緒にいてくれない?」 「……いいよ」 奏未が着替えて、ベッドに横になって。 小さく寝息をたてるまで、側にいるつもりだった…──けど、俺も眠ってしまった。 朝は、奏未がいなくなって、 でも今は奏未がいるけど熱を出して大変で、 それでも、朝より今のほうがいい。 精神的には疲れない。 顔色が悪くなる自分にはならない。 奏未が、いるだけで─────。