車を飛ばして病院に着き。 「すいません、西原奏未は…」 「西原奏未…さんですね、こちらです」 案内された個室の病室のドアの前。 扉の取っ手に手をかけようとした、その時。 「‥‥なんで?ハルくん…」 「俺だって知りたいよ。 昔はあんなに近くにいたのに、今はもう家族いるとか… 俺は、諦めてないから」 「でっ…でも、ひどいよ……! 突然‥‥‥‥キスするなんて‥‥‥‥‥」