戸棚の上に置いてあるお菓子を出して。

皆で食べた。



気づいたらもう5時で。



「じゃあ…あたし達、そろそろ帰るね。
お大事に。奏未」


「うん。今日は色々ありがと!」


「じゃあね〜」


結局、あまりハルくんとは話が出来なかった。


お互い…少しは気まずいけど。


それでも、ちゃんと話したかったな。




玄関で見送りながら、
徐々に歪んでいく視界。


背中に激痛が走り、ドアの前でまたしゃがみこんだ。