「おはようハルくん」 加藤奏未。 中2のとき、席替えで隣になった女子。 背がちっこくて、 フワフワして、 綿あめみたいな。 そんな加藤を、時間なんてかからずに好きになった。 「なぁ、加藤…。 俺と、付き合って?」 運動会のリレーで、アンカーとしてクラスに1位を捧げることができた俺は、 今だったらかっこよく見えるだろうと、 誰もいない教室で加藤に告白した。 「はい。よろしくね、ハルくん」