身体が勝手に動いてた―――――――。


安斎さんが、
あたしと同じ人を好きになった。

もしかしたら、今隼斗の隣にいるのがあたしじゃないかもしれない。


そう思ったら、安斎さんを憎めなかった。



本当に自殺するなんてダメ。



ポケットの中の隼斗の手を離して、


安斎さんを抱き締めた。



暴れる安斎さんを、必死で抱き締めた。



「‥っ‥‥―――――――」



そして、いつの間にか意識を手放していた…‥‥。