「ごめ……、
立ち眩んだ…だけ…‥‥‥」



風呂のタイルの上でしゃがみこんでいた奏未に、バスタオルを掛けて抱き上げた。



「風邪引いたのか…」


「分かんない…。…ありがと…う」

「いつから具合悪かった?」


「さっき…、急に…グラっ…て」


ベッドに運んで、
奏未が着替えてるうちに、水を用意して飲ませた。



「熱はないな。逆上せたんじゃねぇか?」



「‥‥かも」