「あー、おいしかった!
隼斗が注文したパスタ、とっても美味しかったね」


「そうだな」


奏未が迷ってたから、

俺が頼んだんだ。


さすがにそれは、恥ずかしいから言わなかった。



家に着いて、奏未が淹れたコーヒーを飲みながら、

静かに過ごしていたとき。



洗面所辺りから、ドン、と音が響いた。


「奏未?」


風呂に入ってるはず。
転んだのか…?


「大丈夫か?」


「……」


「開けるぞ」